ダメな不動産仲介業者

こんにちは!マサユキです。

今回は持ち家を売却したいと考えて、不動産仲介業者と契約する時に注意したい内容を書きたいと思います。不動産屋には素人が結構混じっているというお話です。

彼らを避けるにはどうしたら良いのか、その辺も書いていきますよ。

不動産仲介業者はみんなプロフェッショナル?

不動産会社と聞くと「不動産という専門性の高いものを取引する高度な仕事」というイメージを持っている人が多いのではないかと思います。

その通りです。不動産は価格が高いだけに詐欺や経済犯罪のネタになりやすく、税金など国の規制も入り組んでおり、多岐にわたる知識を必要とする仕事です。

加えて買主や売主も大金が絡むビジネスであるために、様々な交渉術を駆使して少しでも自分に有利な取引をしたいと目論んでおり、それらをうまくまとめ上げて成約させるために高いコミュニケーション力や交渉力が求められます。

そのような業界で働く人はみんな優秀な人のように見えるかもしれませんが、実際にはそうではありません。

中にはまったく素人同然の営業マンもそれなりに混ざっています。そうなる理由をこれから説明します。

不動産仲介業は、仲介手数料をもらう事で報酬を得ています。これは成約させないと発生しないので、人が良いだけの営業では成約率が低く報酬が全く得られません。

このような性格の仕事なので、給料が歩合制になっているところも多く、優秀な営業マンは年収何千万円と言う人もいる一方で全く稼げずに辞めていく人もいます。

社員の入れ替わりが多い業界であると言えると思います。

優秀な営業マンと書きましたが、都市部を中心に詐欺まがいの案件を売りつけて仲介手数料をせしめる人もいますので、(優秀な人)=(顧客にとって良い人)という構図も成り立ちません。

近年では大きな問題となった「かぼちゃの馬車」案件などが典型で、これを売っていた営業マンは大きく儲けましたが、これを買った投資家はほぼ全滅で、破産するところまで追い詰められています(2018年7月現在)。

成約率が高ければ給料がどんどん高くなるため、夢を見て飛び込んでくる若者が多いのも特徴で、彼らろくに知識もないまま勢いと交渉術だけで話を進めてきたりするので、いざ契約や決済の時などにトラブルになることも多いです。

そのような素人同然の営業マンが担当になると、買主を見つけてくることも出来ず、見つけてきても契約までまとめることも出来ずに、売り主をイライラさせるだけの存在になることもあります。

頭を抱える女性

このような素人同然の営業マン、詐欺師のような営業マンに当たらないようにするためにはどうしたら良いか、これから解説していきたいと思います。

社歴の浅い会社はなるべく避ける

都市圏には不動産仲介業者が非常に多くあります。その中で社歴が浅い(10年未満)という会社はあまりお勧めではありません。

2013年のアベノミクスと超低金利を受けて不動産融資が活況になり不動産取引が非常に活発になった影響で、ひと儲けしようと旗揚げした新興の不動産仲介業者がたくさんあります。

騙す仲介

このような会社はとにかく成約させることだけを意識しているので、買主や売主のことを考えていない業者も多くお勧めしません。

ちなみに彼らは基本的に仲介手数料が高くなる億単位の物件を狙っていて、戸建は軽視するので、そのような態度を取られたら止めておきましょう。

宅地建物取扱士の資格有無

宅地建物取扱士と言う資格があります。略して宅建士などと呼ばれています。

不動産仲介業を開業するためには、少なくとも社員に必ず1人はこの宅建士がいないと開業できません。具体的には各事務所に5人に1人は宅建士を設置しなければならないと定められています。

しかし逆に考えると5人に4人は資格を持っていなくても良いわけです。

宅建士の資格試験の合格率は20%以下と言われており、内容が多岐にわたる試験なので決して誰でも合格できる易しい資格ではありません。

それだけに不動産仲介業者を訪れて打ち合わせをした時に、会話の流れでちょっと「宅建士をお持ちなんですか?」と聞いてみても良いと思います。

持っていれば自信満々に持っていますよ!とアピールされるでしょう。そして有資格者なら、最低限の知識はあると考えて良いと思います。

もし資格を持っていない場合は絶対ダメかと言うとそうとも言い切れませんが、仕事のできない人ほど持っていないことに敏感な反応をします。やたら言い訳を並べたり、なくても大丈夫な旨を一生懸命説明したり…。

「すみません、私は資格持ってないですけど、この業界は長いですし頑張りますんで」ぐらい言ってもらった方がむしろ安心ですね。

ちなみに資格を持っていないのに持っていると嘘をつくことはまずありません。なぜなら、いざ契約となった時に、契約書や重要事項説明書の読み合わせを必ずしますが、これは宅建士しかしてはいけない仕事で、宅建士の免許証を提示して説明する決まりがあります。ですので、この時にばれちゃいます。

勢いと元気だけの人は避けよう

実戦経験の少ない営業マンほど、なんとか媒介契約を取ろうと勢いと元気で押してくるように思います。「頑張りますんで、是非弊社に任せてください!」なんてセリフですね。

行き倒れイイネ

不動産取引は高度なビジネスです。

持ち家の所在地から、近隣の地価や最近の取引の状況、銀行の融資情勢などを踏まえた見積もりや査定をしてくれるような営業マンだと良いのではないかと思います。

不動産仲介会社は複数みてみる

もし訪問した不動産仲介会社の営業マンが頼りなさそうな人だったら「別の人に替えてください」とは言いづらいですよね。

そうなると「縁がなかった」と割り切って違う不動産会社に行くしかありません。

そういう意味でもたくさんの不動産業者をリストアップしたいものです。

ネットで調べても出てこない不動産会社もあります。不動産の一括査定サイト(オススメの不動産一括査定サイト)を活用すれば、数社の不動産会社がすぐに見つかります。

一括査定サイトは完全無料なので1社だけではなく、複数の査定サイトで査定を依頼すればさらに多くの不動産会社が見つかると思います。

不動産は定価というものがある訳ではないので、一緒にやっていく不動産会社や営業マンによってはその価格が何百万円と変わることもあり得る世界です。

それだけにこの入り口での作業はしっかりとしておくことが重要かと思います。

そして出来ない不動産会社や営業マンに任せてしまうという事ないよう、しっかり準備して持ち家を高く売却しましょう!